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2009年 12月 14日
【講義】相原信洋【レポート?】
2009.12/12
アートアニメーションの小さな学校でのアニメーション監督術、第4回はアニメーション作家の相原信洋。相原先生は僕の学生時代の恩師であり、自分がアニメーションを生涯の仕事にしようと思った程に影響された人物。相原先生から学んだ事はアニメーションの技術が入り口だったものの、実は先生が自分の生き様を間近で見せてくれた事にその教えの本質があるのだと思う。人生とは常に攻めの姿勢であり、ロックンロールである。理屈ではない。精神面では若々しく漲る青春時代の様に走り続ける。初めて相原信洋に出会った人はその出で立ちに驚く事だろう。何人?ネイティブアメリカンでアイヌで東南アジアで・・・いやいや、メキシカンか何処かの民族か??そのどれにも当て嵌まらない。困惑するだろう。彼は「自由」そのものなのだから、何か型にはめて考えられない。何者にも支配されずに自由自在に世界を生きているのである。うん、海賊王の様な人だ!

さて。
恐らく、文章では伝えきれないだろうが・・・、そんな先生の授業のレポート。
先生がちいさな学校に登場したのは今回で2日目ですかな。。
前回の模様は→こちら
あと、大学のサイトに載ってるプロフィール→こちら

相原先生は以前、東京でも教鞭をとられてたのですが、現在はレギュラーは恐らく京都だけかな。時々、イメフォにも来てるそうな。本日(12/12)の教室の半分以上はちいさな学校の生徒で埋まっていたかと思われる。前回の授業が反響を呼んだのだろうか(笑。僕は一番前の席に座っていました。先生が登場するなり、皆への挨拶もそこそこに僕と握手して、「久しぶりだねー◎生きてた~?」って、嬉しそうに話し掛けてくれたので、ちょっと恥ずかしかったが、師匠との再開の嬉しさの方が大きかった。先生、相変わらずパワフルでよかった~!!さて、レポートだが・・・一応、メモったりもしたが・・・これ、あんまり意味ねーよなぁ。。誰かまともに解説出来ますかね?先生は今、60歳ちょっと超えた位だと思うんですが、僕が先生を見ている限りの話だけでも、学生時代から現在まで毎年、作品を発表し続けている。その溢れるモチベーションは何処から湧き上がるのだろうか?一言で言うならば凄い。作品に関して言うと、あの緻密な作画は形容し難い。原子レベルで見た様な細かで有機的な動き。そこに描かれたイメージの連続は相原信洋の宇宙である。現在、先生は1週間位の短い制作スパンで完成させるメモ的なアニメーションを作り続けている。esquisse・下書き的に今ダイレクトに表現したいものを思いのままに描いているそうだ。頭の中にだけ留めておくのではなく、描く。そういう習作的な短い作品は技術的な精密さや完成度を求めているのではなく、本当に日記の様に今感じているリアルを、閃きを自分の思考の流れを自然と手が動くままに描く。先生の言い方では「やりたい事の『骨』だけ分かればいい」との事。それに加え、長期間掛けて作っている作品も数本抱えているとの事。それぞれの作品毎に制作のスタイルが違い、挑戦してる事がある。相原先生はそうして40年位、走り続けている。制作をしながら、自分で自分の教科書が出来てくるのだそうだ。僕も自分の教科書作りをするって事はよく分かる。手癖や得意とする手法から発展する応用技が見つかってくる。それは市販のマニュアル本には書いていない自分だけの虎の巻だ。

相原先生はテレビアニメの作画をしていた若き頃、毎日与えられた同じキャラクターを延々と描き続けるんじゃなくて、やった事ないけどやってみたいって事で、ものに命を与える(アニマ)の延長として、あの様な模様のアニメを描くようになっていったそうな。モチーフは具体的であり、具象なのだが、記号になり切らない模様が好きとの事。ひとつの対象に対しての観念を追求したいなんて事も言っていた。アニメーションでまだ表現されていない領域がまだまだある筈という考えがモチベーションに繋がっていそうだ。もっと、作品に自分のプライベート性があっていいんだと語っていた。自分のカラーを出さなきゃどうすんだ!?マスターベーションと言われても関係ない!!自分の宇宙を実験して欲しい。作らない理由はない!!!!確かに自分の欲求こそがスタート地点。それを脳内だけで自己完結してしまうようでは、本当にただのマスターベーション。どっぷりと自分の視点、テクニックと対峙して作って欲しいと先生は語る。先生は恐らく、作画している時、異常な快感を持っているのだろう。トランス的な状態で常人の理解を超えた集中力が続く・・・のかもしれない。世の中では宮崎駿や山村浩二とか、具体的に見えるモノや問題意識を対象化し、作家の持つ愛おしい独自の視点で感覚的に上手くとらえて、物語を含めて面白い観点で描く事が出来る作家が注目されるし、実際、一般のお客もそうやって描かれたものを自分の体験として共有出来るから両者の評価も高い。モノの動きを上手にとらえるという意味で、宮崎さんが究極に来てるとするなら、相原先生は別次元でこの領域に来ているのだろう。どちらが優れているとかの話ではない。柔道とボクシングのどっちが強いのかというもんと同じである。

あと、これからやっていく学生の為にもアドバイスがあった。
■ある程度描ける事。(練習しろって事ですね)
■???(失念。。。何て言ってましたっけ?
ちいさな学校の古川さん、お願いします(笑)
■実験する事。あるものを壊す事が出来る。
■ライバル視して活動出来る事。

先生の言ってる事は基本であり、本質だ。それが直感で分かっていて、言葉ではなくて、先生自身の行動で示すから説得力がある。兎に角、続けて行く事が大事で、今やろうと言う気持ちを先延ばしにしない事。今、忙しいから来年やろうって言っても、来年なった時には枯れているかもしれないだろ?自分の生活時間の中でモチベーションが高まるタイミングを掴めというメッセージもあった。アニメーションは内に篭る作業。夜中に小さな鬱というか不安が襲ってくる事もある。それすらもチャンスととらえる先生は流石だなあ・・・と、感心するばかりでなく、実践してこそ実る話だ。決まったもんを壊せ。人生はロックンロールだ。言っとくけどね、相原信洋はアニメーションの事が生きてる中で一番じゃないんだぜ★一番はお寿司!好物はウニやいくらじゃないんだぜ!イカ!!二番は今、興味のある事!三番、四番くらいにアニメが来るんだろう。実は牢屋の中で誰にも邪魔をされずにアニメーションを作りたいと言う先生は、人生を満喫しているのだろう。何したって自由だもんね~♪先生の様に自由に生きれているか、足元でしっかり踏ん張れて生きているかがおれは重要だと思う。

自分の事でハッキリ言うと、アニメ屋で一生懸命働くのもありだけど、それだけじゃつまんないよね~♪って言ってる先生の話が聞こえてくる。アニメ屋で徹夜、終電の休みなしの日々で何が残るかちゃんと考えなきゃいけないと思う。過剰に偏ったプロ意識やプライドを持って仕事をする事が、逆に色んな人生の楽しみの広がりを盲目的にしてしまうのではないか?・・・という懸念も不器用な自分は感じている。(上手くやってる人は仕事も遊びも楽しんでるもんなあ。時間の管理とかオン・オフの切り替えをもっと冷静にやってかなきゃと思うが。)仕事だけに追われる生活だとしても、それでも何が精神を繋ぎとめるのか?達成感。仕事仲間との信頼。電波に作品を乗っける責任。一歩でも高みに登り詰めたい向上心。と、色々・・・だ。そう思って我武者羅になった時に、自分の場合は色んなものを振り落として仕事しか出来ないと知った時に、これ以上は今の装備で突っ走っちゃいけないな・・・と思った。それが2年程前のこと。ただ、一度山から下りた事で失ったものはありましたが、それはこれからも仕事として、作家としてアニメを続ける為には仕方なかった。一度、立ち止まる必要があったのでした。アニメーションを一生の仕事にしようというのと、アニメ屋で一生働くのは別の話で、自分のやり続けていけるスタイルを確立しなければ、志も折れてしまうだろう。一緒にやっていきたい仲間や家族、実現したい夢や希望はアニメーションを中心としてあるのではなく、人生を中心軸とした傍らで伸ばしていくものだ。今一度、人生の主軸を一本通して見た先に、彼等と共に歩む方法を探っていきたい。やっぱり一人じゃ何にも出来ないから。どんどん、巻き込んで(迷惑もかけるだろうけど。)楽しくやっていきたいもんだ。でも、ぐずぐずはしてられない。転がり続けながら考えるんだ。先生と出会って10年。そういう事を実感してきている。

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by studio_chrono | 2009-12-14 12:10 | レビュー